“登り窯” 窯ぐれ日記  ①

 === 金城次郎共同登り窯 ===

 

沖縄に着いたのは平成元年7月半ばだった《次郎窯》は窯焚き最中だった

もちろん 部外者は窯焚きは見ることは出来ない

通りから煙を眺めるのが 精一杯だった

 

ひょんな事から 3日後からアルバイトをすることになった

《次郎窯》は薪だけを入れる袋(部屋) “大口(おおぐち)”

     次から品物を入れる袋(部屋) 1番袋~6番袋

     全部で7袋から出来ている

 

          《次郎窯》は“上焼(じょうやち)”の窯である

 

 =“上焼(じょうやち)”= (連房式登り窯)

          ・・・・・釉薬を付けて絵付けがなされている陶器(食器・花瓶・など・)

 =“荒焼(あらやち)”= (半地下半地上窯)

          ・・・・・釉薬を付けず焼〆の南蛮焼きの陶器(シーサー・焼酎甕・など・)

 

          《金城次郎共同窯》とは“蒔き入れ”“窯掃除”が初対面だった